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滋賀県の冨田酒造有限会社さんが造る日本酒"七本鑓"の、大吟醸バージョン。 風邪で病院へ行った時、待合室で流れていたTVにこちらの酒蔵が紹介されていたのをすかさずチェックし、折しも滋賀県に遊びに行った息子に買って来てもらいました。 勿論、こちらの冨田酒造有限会社さんも地元の無農薬米を積極的に使用する等、原料米にはかなり拘られており、この大吟醸"七本鑓"も地元農家さんの「山田錦」を使用されています。 尚、"七本鑓"のネーミングは、豊臣秀吉と柴田勝家が古来この地で戦った「賤ヶ岳(しずがたけ)の戦い」で活躍した七人の若武者(加藤清正、福島正則、片桐且元、脇坂安治、加藤長泰、糟屋武則)の通称"賤ヶ岳の七本鑓"に因んで付けられたそうです。 と云う事で、この大吟醸"七本鑓"、隙がありません。日本酒の経験の浅い私如きが飲んで良いのかと思う程、私が考える旨い日本酒のイメージに最も近いお酒に思えます。大吟醸クラスになると強い香りのものは少なく、上品な香りのモノが多い(只の偏見?)気がしていましたが、この"七本鑓"、一口、口に含んでもフルーティーなワインの様な香りも控え目ながらちゃんとあります(嬉しい)し、その後にもちゃんと米の味がほのかな甘みとなって残ります。それが何時飲んでも、どんな肴と一緒に飲んでも変わらないのです。いえ、食中酒として飲む場合は、むしろ肴の美味しさを邪魔するどころか肴の美味しさ際立たせ、その後、自分の存在をさりげなくアピールするが如く"七本鑓"の控え目なフルーティーさと優しい甘味がやって来るのです。この控え目ながらしっかりと自分を主張する隙の無い味の大吟醸"七本鑓"、現在の処、私の中での最高点の大吟醸です。 又、かの有名な北大路魯山人(あの海原雄山<コミック「美味しんぼ」(雁屋哲/花咲アキラ)>の様な、いえ、むしろコミックの事は忘れて下さい。話がややこしくなりそうなので・・・)が若かりし頃、この酒蔵さんとも交流があった様なので、ひょっとすると魯山人もこの"七本鑓"を飲んでいたのかも知れません。 使用カメラSHARP AQUOS PHONE ISW16SH、2016.01.01、aiちゃん撮影。 |
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