1/12 ホンダMVX250F
'83型、ホンダMVX250F(タミヤ1/12)。1984(S59)〜1985(S60)頃、完成。
エンジンは、250(249)ccの水冷ピストン・バルブとリード・バルブ併用の2ストローク90゚V型3気筒で、40ps。
当時のバイク・ブームの中ホンダの出した回答が、NS500の高度な技術を注ぎ込んで作り上げた究極のこのバイクであり、40psとはいえ2ストローク独特の過激さは充分に備えている。
そう、このバイクの加速は、まるでロケットの様・・・。
 
キットの方は、タミヤ製で特に作りにくい所は無く、MVXの特徴であるV3エンジンを楽しく作らせてもらえた良いキットでした。
最も、この作品も第二期の物で、ボディカラーの塗り分けラインがそのままなのはご愛敬としても、セミグロスの加減が判らずエンジンが変な艶有りになったり、スクリーンのスモークが筆で塗った為ムラになっていたり、シートが完全なフラットブラックになっていたりと、作り易かったキットだけに、作り手のテクニックに不満の残る物になってしまったのを思い出しました。
 
V型3気筒エンジンですが、ユニークなシリンダーの配置により並列2気筒並のスリムなボディ。
そして、ロケットの様な加速=燃費がネック=ロングツーリングが苦手(これは焼き付きやすいからと云う処からも来ているらしい)で、その為タンクは大き目の17L。ナイスバディです。
 
ユニークな機構を数多く取り入れたエンジンであるが故に、焼き付き多発が懸念され、その対策としての多めのオイル設定となったとの噂も・・・。
真偽は兎も角、それが白煙噴霧器なる異名を持つ事になり、チャンバー付近は本より、ライダーの背中や後方を走る車にもオイルがべったり・・・と云った話は良く聞かれる。
そう、このバイクの煙も、まるでロケットの様・・・。
 
今思えば、エンジンカウルやアンダーカウル無しで作っておきたかった気も。ノーマルの持っている雰囲気も好きなので・・・。
チャンバーも、オイルべったりを再現した"汚し"をすれば良かったかな?
 
戻る