"あわ咲き"
ここらでちょっと番外編、兵庫県株式会社神戸酒心館さんが造るおしゃれな日本酒、発泡性の純米酒"あわ咲き"、詰りは"にごり酒"のおしゃれなバージョンなのですが・・・。

先日、株式会社神戸酒心館さんにお邪魔した折、私がお酒を物色している間に、ちゃっかり娘が購入していたもの。
その美味しさもさることながら(勿論一口頂きました)、製造方法が面白いのでここに載せてみました。

通常、お酒はお米を仕込んで何ヶ月も発酵させ、熟成させてから絞って・・・となって行きますが、この"あわ咲き"は、アルコール濃度低目(6%)の軽いお酒に仕上げる為、かなり早い段階で発酵した若いお酒を取り出して瓶に詰めます。そしてこの時、同時にもろみも少量入れてから栓をし、瓶内発酵を持続させシャンパンの様な炭酸の効いた飲み口のお酒に仕上げるのです。
この時に炭酸を瓶に封入したりする方法も在る様ですが、株式会社神戸酒心館さんはもろみを直接入れちゃったんですね。ともあれ、これで"れっき"とした日本酒の原料と製法で造ったシャンパンが出来上がる訳です。もうこれは日本酒の域を超えていますよ。勿論、純米酒ですからフルーティーさも申し分ありません。
これぞまさしく和製シャンパン。流石は株式会社神戸酒心館さん、面白いものを考えたものです。

と云う事でこの発泡純米酒"あわ咲き"、軽い吟醸香、一口、口に含んでみると、正しくフルーティーな甘さと酸味、そしてラムネの様などこかで飲んだ感じのこの味は・・・、思い出しました。
カルピス・ソーダ、或いはスコール!(ざっくり云えば乳酸菌も仲間だし)しかし飲む度に味わえるこのフルーティーな甘さと酸味は何だ!
これでも日本酒か? 旨〜っ!

因みにこの"あわ咲き"可愛くても発泡性の純米酒、詰りは"活性"、なので頂く前にはちゃんと"儀式"が必要です。
一度そっと開栓して内圧を下げ、しっかりと栓をした後、ゆっくりと瓶を"転地返し"し、もろみを良く拡販させてから再び"そっ"と開栓してようやくグラスに注いで飲めるのです。
でもこの"儀式"、妙に楽しいんですよ。

ps.最近は、そっと開栓し"もろみ"を攪拌せずに一度上澄みのクリヤーな部分だけを"アルコール入りフルーティーなラムネ"、そして半分程になってから攪拌して"アルコール入り濃厚なスコール"として二度楽しんでます。贅沢でしょ。

使用カメラiPhone6s、2016.02.20、aiちゃん撮影。
 
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