1/20 ベネトンB188・フォード
'88 ベネトンB188・フォード(タミヤ1/20)-A.ナニーニ-。H01.07.08、完成。
F1マシンの中でも、最もヨーロッパの香りのするベネトンがキット化されるとは思っても見なかったもので、面倒な塗り分け(実際には割と簡単なパターンなのですが・・・)にも臆せず即購入したのを覚えています。
で、キットの方は、タミヤです。
作っていても楽しくて「ああ、今ベネトンを作っているんだ」と思わせてくれる本当に良いものでした。
でも、今考えるとやっぱり何回ものエアブラシの重ね塗りも、元気があった頃だから出来た作品と云う事になるでしょうね。
実は、組み上げてからカウルのブルーとレッドのラインが大きくずれていたのに気が付き、筆塗りで修正していたのでした。
リヤカウルに干渉しているリヤウイングのワイヤーと、経年変化で粉まみれのタイヤがとても気になります。
あ、グリーンは、パークグリーン(タミヤ・スプレーTS-35)では無く、デイトナグリーン(Mr.カラーNo.66)を使用しましたので、少しヨーロッパの香りが消えてしまったのが残念かな。
 
この年のA.ナニーニは、結果こそ残せなかったものの、全16戦中5戦で入賞、特に大雨の第8戦イギリスGPと第14戦スペインGPでは3位に入り、第9戦ドイツGPで最速ラップ樹立と、前年在籍のミナルディから引き抜かれた事が間違いでは無かった事を証明して見せたのでした。
 
ターボ・エンジンに換わる新しい力、"空力"。
NA路線をこの年から推進したベネトン・チームが出した回答がこのマシン。
"空力"のスペシャリスト、R.バーンが設計した、操縦性良好で強力、ニードル・ノーズが特徴の"B188"が次の時代を築いていく。
サンマリノGPでの、昨年ワールド・チャンピオンのN.ピケとのデッド・ヒートが、一躍彼の力を印象付けた。
 
開口部が狭くて、乗り降りがとても辛そうなコックピット。
ちょっと判りにくいですが、ハンドルにはちゃんとベネトンのうさぎマークが付いているんです。
 
最後はお決まりのショット、ベネトンのお尻。
テール・ランプの配置の仕方も、ヨーロッパの香りを彷彿とさせています。
 
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