"初日の出"
今回は京都府羽田酒造有限会社さんが造る日本酒ブランド"初日の出"の純米生原酒バージョンです。
冷蔵技術が発達してきた昨今では、冬季限定だった"生原酒"が夏酒の如く気軽に飲める様になりました。
あの"がつん"と来る味がほぼ通年飲めるなんて、飲兵衛にはとても有難い事であります。

最近流行っている事、それは百貨店地下の食品売り場で時折やっている地方の酒蔵さんの"ミニ試飲販売会"に顔を覗かせる事。
結構珍しい酒蔵さんが来られたり、肴が欲しくなったら食品売り場のちょいといい試食を頂いたりと、充実感溢れるプチ・イベントとなっております。
その酒蔵さんのイン・ストア・ライブとも云える"ミニ試飲販売会"に先日来られていた京都は北にある羽田酒造有限会社さんの"初日の出"純米生原酒、余りの美味しさに1本、お持ち帰りした物です。

こちらの羽田酒造有限会社さんの特徴は、京都の北に位置し上桂川の伏流水を"仕込み水"にしている事。
詰まり"やや硬水"なので、同じ京都でも、例えば"伏見のお酒"の様に"柔らかい水"で仕込んだお酒とは口当たりがちょっと違うと云う事。
それに杜氏さんの"心意気"と"昔ながらの技法(手洗い洗米や木桶醸造)"で醸し出されたお酒、美味しくないはずないじゃない。

と云う事でこの純米生原酒"初日の出"、ほのかな香り(吟醸じゃないのに吟醸香?)とあっさりとした甘味(旨み)が口一杯に広がるも"ピリッ"と僅かに酸味のやや辛口(これが"やや硬水"の味加減)、そしてキレもあります。
なのに"旨みが濃い"と云うか存在感のあるお酒です(AL17.5%ですし)。
しかしいつもの「山田錦」系とはちょっと違う毛並みのお酒、と思ったら掛米には京都産の「京の輝き」が使われているとか。どうりで"さっぱり"系で美味しいはずです。
でもコレ、純米酒なんですよね。信じられない位クオリティーの高いお酒に仕上がっています。
飲み飽きない美味しいお酒にまたまた出会えました。
京都なので"水ナスの浅漬け"や"ハモの湯引き"(いや、別になんの肴でも良いんですが)にもピッタリ!

そうそう、こちらの羽田酒造有限会社さん、2015年のNHK BSドラマ「リキッド 〜鬼の酒 奇跡の蔵〜」のロケ地に使われたとか。
う〜ん、チェックしてなかったな〜、でもお酒に目覚める前の事だったしな〜。

使用カメラiPhone6s、H28.08.28、aiちゃん撮影。
 
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