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今回は山口県萩市にある株式会社澄川酒造場さんが造る日本酒ブランド"東洋美人(とうようびじん)"の中の一つ、"地帆紅(じぱんぐ)"の限定大吟醸酒です。 この限定大吟醸酒と云う微妙なランク名の理由は後程。 2018(H30)のお正月、女房の実家に珍しく全ての親族が集まった席に、甥っ子が東京土産として持って来てくれた物。何故、東京土産なのかも後程明らかに。 それにしても甥っ子はとんでもないお酒を買って来たものであります。 こちらの酒蔵さんは、何かとライバルの多い山口県で1921年から地道にこつこつとお酒を造って来られ、そのモットーは「お酒は稲をくぐり抜けた水でありたい。」だとか。 そんな社長兼杜氏の澄川さんの根底には、かの銘酒(この言葉、嫌いなんですが)"十四代"を造られている山形県村山市の高木酒造株式会社から受けた多大な影響がある様です。 そして大きい市場に出なければ意味がないと澄川さんは東京に打って出る事に。 それから関東を中心に知名度が上がって行く事となります。 その矢先2013年の山口県、島根県を襲った大水害で酒蔵は壊滅的な打撃を受けるも、不屈の精神で復活(そんな簡単な言葉では済まない事は痛い程解ります)、近年まだ少量ながらもようやくお酒が供給出来る様になって来たとか。 だから、今はまだ限定大吟醸酒なのだそうです。 そしてこの日本酒"地帆紅"、もともとは山口県内のみで販売されていたものでしたが、それも東京で販売出来る様になったので、甥っ子は東京でこのお酒が買えたと云う事です。 因みにラベルには大水害のあった日、2013.07.28が刻印されております。 と云う事で、限定大吟醸酒の"地帆紅、香りは立派な大吟醸です。 ほのかに甘く、しかし酸味もあって典型的なキレの良さ。全体的に引き締まったシャープな印象を受けます。 「山田錦」のコクは、飲んだ後鼻に抜ける時にニッキの香りの様な形で感じられます。 これは何の酵母?と思ったら自家培養酵母だそうです。 この飲んだ後のちょっとクセのある香り、これがこのお酒の特徴なんですね。 こちらの酒蔵の日本酒ブランド"東洋美人"は、2016年12月の日露首脳会談の夕食会(会談)で唯一の日本酒として提供され、ロシアのプーチン大統領がこのお酒に興味を示していたとか。 そう云えば、阿部首相はこちらの酒蔵と同じ山口県萩市出身だったっけ。 この件に関しては、ノーコメント・・・。 使用カメラiPhone6s、H30.01.02、aiちゃん撮影。 |
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