"琥泉 無濾過生酒原酒"
今回は兵庫県は神戸市東灘区の泉酒造株式会社さんが造る日本酒"琥泉"の純米吟醸酒、その無濾過生酒原酒バージョンは季節限定商品、因みに"琥泉"は一応"仙介"より下のランク(麹米に「山田錦」を使用すると"仙介"になるらしい)となっておりますが、さてさて・・・。

昨年(H29)秋、兵庫県の灘五郷を"へべれけ"コース(7つの酒蔵を1日で廻る)で歩いた時aiちゃんが買ったもの。
このお酒の美味しさは色々なイベントで飲んで確認済みの様で、お土産はこの銘柄にすると決めていた模様。泉酒造さんは、今やiaちゃんのごひいき蔵
既にこちらには何度もお邪魔しているらしく、まるで知り合いの処へ行く感覚で気軽に門を潜り、ちゃっかり試飲させてもらっている姿も堂に入ったもの、頼もしささえ感じられました。
そして初めてこちらの酒蔵が開いている時に来る事が出来た私。しかしそこは、まるでどこかの会社の事務所の様な処・・・。
一応傍らの冷蔵庫に何本かのお酒が並んでおりましたが、かえってそれが違和感を演出し少々戸惑っておりましたら、事務の女の人が試飲を進めて下さいました。
私、こう見えても色々な酒蔵さんを訪問させてもらっておりますが、事務所の受付の様な処で試飲したのは初めての事。
驚きの連続でありましたが、そう云うのも又一興、ましてやそのお酒が美味しいと来ればもう"何でも来い状態"、調子に乗って何種類ものお酒を頂き、お土産のお酒を手に上機嫌でこちらの酒蔵さんを後にしたのでした(酔っ払っていたとも云う)。

こちらの泉酒造株式会社さん、H07の阪神・淡路大震災から再出発し、当時お酒造りの中心におられたさん(仙介さんのお孫さん)も、今は経営側に回っておられるとか。(ひょっとして試飲を勧められたのはさん?)
そして元気の良いスタッフが中心となってどんどん新しい事に挑戦されておられる様子。
例えば"イズミチャレンジ"もその一つ。
杜氏さんが毎年タンク1本分新しい仕込みをするとかで、今年(H29)は何と山廃仕込みにトライしたとか(試飲させてもらいましたがまずまずのお味、これからの熟成を期待します)。
今後のこちらの蔵の発展がますます楽しみです。

と云う事で、無濾過生酒原酒の"琥泉"頂きます。
まずは控え目な吟醸香!
一口飲むと、元気の良い微発泡とフルーティーでフレッシュ感たっぷり、そして程よい、心地良い酸味が口の中で踊りまくっております。
キレも抜群。
でもキャシャな感じは一切せず、しっかりとした造りなので飲み応えも充分。
原酒なのでパンチ力もあり、全体的にシャープで全てが際立っている様な、ホント隙の無いお酒であります。
明記されておりませんが酒米は主に「五百万石」を使用とか。
今回の無濾過生酒原酒の"琥泉"は"あっさり系"とか"スッキリ系"とかの簡単な言葉では括れない、"仙介"に負けず劣らず完成度の高いお酒でした。
うん、秀逸!

いいお酒を買って来るaiちゃんは、大抵我が家の冷蔵庫に鎮座させて帰ります。
しかしながらそのお酒の所有者は間違いなくaiちゃんであります。
つまりは、aiちゃんの許可無く開栓する事は許されず、何かのきっかけで開けて頂ける日をひたすら待つ身は・・・、正直、辛い・・・。

使用カメラSHARP AQUOS SERIE mini SHV31、H30.01.13撮影。
 
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