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これは兵庫県の剣菱酒造株式会社さんが造るあの有名な日本酒、特撰"黒松剣菱(くろまつけんびし)"の180ml入りのデザインボトルです。 このボトルは2008年のグッドデザイン賞に輝いたもので、やさしいラインのボトル(瓶)の栓は一升瓶と同じ構造の差込み(?)式になっております。 これは去年、aiちゃんが"あべのハルカス近鉄本店 全国日本酒めぐり"に行った折買って来たものの内の最後の1本。 ボトルのデザインがオシャレだったので暫く飾っていましたが、今回やっと飲む事が出来ました。 こちらの剣菱酒造株式会社さんの特徴は、何と云っても大吟醸や吟醸と云ったランク付けや精米歩合等が表記されていない事。 これは剣菱酒造株式会社さんの酒造りを知れば納得する事ですが、こちらの蔵では所謂"ブレンダー"さんがその年のお酒の味を確認、調節して瓶詰めすると云う事です。 もっと判りやすく云うと、その年のベースとなる新酒が出来上がったとすると"ブレンダー"さんがテイスティングし、いつもの"黒松剣菱"とちょっと違うなと感じたら、同蔵に熟成させて置いてある、例えば精米歩合高めのAのタンクのお酒や、コクのあるBのタンクのお酒を少しづつ加え"ブレンダー"さんの頭の中にある"黒松剣菱"の味に限りなく近づけて行き、その年の"黒松剣菱"が出来上がると云う事になります。 なので"黒松剣菱"も年によって精米歩合が微妙に(良い意味で)ぶれて違っていたり、使用酒米の率が変化していたりする訳です。 と云う事で剣菱酒造株式会社さんのお酒は大体5種類、古酒を除けば大雑把に3段階の種類のお酒になると云う事ですね(私、勉強しました)。 と云う事で、この特撰"黒松剣菱"、ボトルなので判ると思いますが、薄っすら色が付いております。 一口飲むと、お米の甘さの中に辛さが・・・、そんなに辛くはありませんでした(誰だい"剣菱"は辛口で有名だと云ったのは)。 決して"くどく"ないお米(ほぼ「山田錦」)の旨み("穏やかな旨さ")がしっかりと来て、その独特のコクも飲んだ後の余韻となって口の中でゆっくりと消えて行きます。 しかし添加アルコールの味がしないのは、流石、"剣菱"ですね。"黒松剣菱"って特撰なんですよ。 いや、参りました。 お酒とマンガ(コミックやアニメ)との関わりはこちらで色々と取り上げておりますが、この"剣菱"にも関わりがありました。 それは、あの有名な"こち亀"こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」<コミック(秋元治)>に取り上げられていたと云う事。 知っている方は知っていると思いますが、14巻の"酒飲むべしの巻"で"両さん"(両津勘吉)が、「 剣菱に行こう、わしが8才の時から親しんでいる一番すきな酒だ。」とばかりに剣菱酒造株式会社さんの酒蔵見学に行くと云うお話があるそうな。 話の流れは良く知りませんが、これはあくまでもコミックの中のお話。 残念ながら現在剣菱酒造株式会社さんでは酒蔵見学はされておられませんし、何よりお酒は20才になってから!(笑)。 因みに"こち亀"で記憶に残るお話は、熱狂的なフェラーリ信者"山田さん"のフェラーリ好きが高じて、ローンと退職金を前借して当時2500万円とも云われた"フェラーリ・テスタロッサ"を購入、しばらくテスタロッサ内で生活すると云うストーリー。("こち亀"ファンだったN田氏から学生の頃に聞きました) 成る程、そう云う事もアリなのかと当時納得していたのを今思い出しました。 使用カメラiPhone6s、aiちゃん撮影。 |
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