1/24 フェラーリ・ミトス
フェラーリ・ミトス(タミヤ1/24)。2014(H26).07.22、完成。
1998年に発表されたショーモデル。
フェラーリのデザインの殆どを担当するピニンファリーナ社が、フェラーリ・テスタロッサをベースに「現代のバルケッタ(オープン・カー)」コンセプトに創った、公道を走る事が出来る1台だけのプロトタイプ・カー。
なのでエンジン・スペックもテスタロッサのDOHC V12の4924cc、390ps(欧州仕様)と思われます。

ですが実は私、プロトタイプ・カーはあまり好きではありません。だってナンバー無いでしょ。
だったら何で買ったんでしょう(笑)。
当時はバブル期のあおりで、社会全体が熱病に冒されて、各模型メーカーもモデラーも、どっかのネジがゆるんでいたんでしょうね。
他にも、熱に浮かされF1進出までしたスバルのプロトタイプ・カー、ジオット・キャスピタなんてのもありましたっけ。買ったけど作らずにお蔵入りしましたけど。(買ったんかい!)
 
キットはタミヤで、パーツの合いも良く、組み上げは簡単に出来ました。(事前に"摺り合わせ"は充分すぎる位しておけばの話)

と云う事で、こいつも殆ど実験的に作りました。
まずは、マスキングの練習の為、ほぼ全てのパーツをエアブラシで塗装。
そしてボディは実車同様、"テロッ"としたツヤをラッカー系クリヤーで出せるかをコンセプトにし、下地からクリヤー各層まで毎回2000番の紙ヤスリで研ぐ、等々。

本当は、クーペもあると小耳に挟んでいたので、こんな妖しげなデザインのオープン・カーなら、クーペはもっと・・・と思い、資料を探し出して、オープン・カーのままにしました。
 
(LookSmart1/43)
発表当時、クーペも設定しているとなっており、これがそのクーペ・タイプのボディらしい。
こいつはプロトタイプと違い、リトラクタブル・ライトになっていたり、フロント・ダクトが追加されていたりと、プロトタイプとは少し違いますが、ボディ・ラインは恐らくはこんな感じなのでしょう。だとしたら・・・、ちょっと、アレでしょ・・・。
 
話を戻して、例えばホイール塗装のちょっとした工夫。
メッキを剥がしたホイールに、まずはメッキ風塗装にすべく、クレオス、ラッカー系(No.2)ブラック、(スーパーメタリックNo.04)スーパーステンレス、(No.46)クリヤーと重ねて吹きました。
そして外周部分のシルバーとの差をつけるためにフラットアルミっぽい自作のシルバー、(クレオス、ラッカー系No.8シルバー×2+No.324ライトグレー×1)を、適当な紙をホイールセンター部分の幅にあわせ筒状にしたものを押し当てマスキング・テープで固定後、吹きつけました。(書くと判りづらいですが・・・)

ミスったのは、フロント・ウインドウ
裏からクレオス、ラッカー系(No.101)スモークグレーを吹いたのですが、パーツのキワの塗料が引けてしまい、重ね塗りをしたら、殆ど真っ黒になりました。
焦って一気に厚塗りしたのが原因・・・。

後は、フロア・パーツボディがはまらず、ボディが浮いたまま強引にシャシーに接着封印したので、いつもの様に腰高になりました。
摺り合わせをしなかったのが原因・・・。
 
そうそう、金属で出来たインレット・マークなるモノには手こずらされました。
年齢の加減で見えづらいのに、透明シールからデザイン・ナイフでそぐ様に剥がしても、ボディにくっついてくれず、バラバラになったフォントを四苦八苦して並べ、なんとかクリヤーで封印しましたが、タミヤさん、デカールでいいです・・・。

しかし、ミトスの様なレアな車はそうそう見られるモノではなく(何か広島に来てたらしいが・・・)、特にリアからの眺めなんかは滅多に見る機会が無いでしょうから、とくとご覧あれ。

妖精の様なフロント・マスクに、流れる様なボディ・ラインの車ですが、鮫のエラの如きエア・インテークから、この車の"どう猛さ"が伝わって来ます。
やはりミトスも、紛れもなきフェラーリなんですな。

使用カメラPentax k-x
2014.07.27、撮影。

ツヤがありすぎ、バックの色が移り込んで苦労しました。
 
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