![]() |
今回は兵庫県あわじ市にある都美人酒造株式会社さんの日本酒ブランド、"都美人"の山廃純米酒バージョンです。 尚、このバージョンは残念ながらレギュラー・サイズ(720ml、1.8l)にはありません、と云うか山廃純米の1.8L、720mlは同蔵にはあるのですが"雲乃都美人"と云う別ブランド名になっておりますので、このお酒は恐らくはちょっと違う仕様(廉価版?)になっていると思われます。 で、こいつは大きく写っておりますが180ml入りの小瓶です。 他にも300ml入り等小サイズのものがありますが小さいものはイベント、お土産用の様ですね。 これは去年、aiちゃんが百貨店の日本酒イベントに行った折買い貯めてあったもの。 その大きさがちょうどよかったので、お供え用として1年間常温で置いておりました。 それが凄く気になっていたのでしたが、この度代わりの丁度良いサイズのお酒が手に入ったので、取り敢えず味が変らない内に中身だけでもと"お下がり"として戴く事になりました。 こちらの蔵の一番の特徴は、昔ながらの"天秤絞り"を(平成13年から)復活させた事でしょう。 木製の酒槽(さかぶね)に並べた酒袋を、極太の大木に吊るした1tの石の重みで圧縮して搾ると云うもの。 とてつもない重さの様に思えますが、出て来るお酒の量は悲しい位に少量であるとの事。 効率の観点からすると現代の機械を使っての圧縮絞りには到底敵わないですが、醪(もろみ)にとって優しいこの方法はその味に現れて来ます。 こちらの蔵は山廃仕込みで有名ですが、場合によっては山廃と速醸を併用したり、昔ながらの木桶仕込みを取り入れたりと、都美人酒造株式会社さんの味に対する拘りはひしひしと感じられます。 それは置いといて、この山廃純米の"都美人"、香りはほぼありませんが、嬉しい色つきです。 一口呑んでみると、濃厚な中に複雑な、しかし隙の無い酸味とお米の旨みから来る甘味が口一杯に広がります。これこれ!これが山廃の味なんですよね(偉そうに云ってます)。 しかし全体としては"あっさり系"の「五百万石」なのにこのコク!この濃厚さは何だ!やっぱり美味いぞ! 好みの問題ですが(乳酸菌由来?の)酸味が気になる方は、贅沢ですがこのお酒を食中酒として呑む事をお勧めします。 独特の酸味が薄れ、口の中に入れた肴(今回はシマアジのお刺身)の美味さが、ただただ際立って来るのでした。 やっぱり山廃好きかも・・・、と云うか大好きです(味が変ってなくて良かった)。 ん?待てよ・・・、この"都美人"の山廃純米でこの美味しさと云う事は"雲乃都美人"の山廃純米だと、一体どれだけ美味しいんでしょうね。宿題又1つ出来ました。 ホーム・ページを色々見て行くとこちらの蔵では、特別の許可を得て五色オーガニック・ファーマーグループさんに洲本市五色町鮎原の水田で、純米吟醸酒"若宮の雫"に使用する酒造好適米「兵庫夢錦」を栽培してもらっておられるとの事でした。 そこでは農薬を極力使わず苗に優しい合鴨農法を用いておられるとの事で、この農法は皆さんご存知の通り、可愛い雛鳥の合鴨ちゃん達を水田に放し雑草を取ってもらうと云うものです(苗の間をチョコチョコと泳ぎ回る姿が何とも愛らしくて・・・)。 品質向上の観点からも合鴨農法は有効なんだな〜、ちっちゃくてもちゃんと仕事してるんだよな〜等と思いながら別のページも見ていたら、 「酒蔵開放のお祭り、行列の出来る焼き鳥、今年も大盛況で大忙しです!合鴨の焼き鳥は今年も大人気。会長さんが美味しく焼いてます。」と云う記事が・・・。 えっ?合鴨?えっ?合鴨ちゃん?えぇ〜っ?!ま、まさか?、ねぇ・・・(汗)。 使用カメラSHARP AQUOS SERIE mini SHV31、H19.07.17、撮影。 |
|