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今回は愛知県名古屋市にある名古屋大学の農学部が、あいち産業科学技術総合センター(卒業生が大勢所属されているとか)との協力で盛田株式会社さんに造ってもらったお酒、純米酒"なないろ桜"です。 その名の通り農学部の中に植わっている八重桜から抽出(分離)した酵母"名大桜酵母"と同学部が栽培した酒造好適米「若水」を使用して造られました。 尚、平成21年度の試作時の名称は""なごみ桜"、平成23年度販売時には"名大さくら酵母"となっておりました。 これは少し前?娘のa1ちゃんが恐らくは"日本酒フェス"系の催しに行った折購入したものと思われます。彼女のアパートの冷蔵庫を掃除した時発掘され、何か面白そうなので回収してきたものでありました。 可愛い名前のお酒ですが、一応は試飲してから買ったとか。 "怖いもの飲みたさ"シリーズ第三段、さてさて、そのお味は如何に? 調べて見ますとこちらの盛田株式会社は、お酒に特化した情報で云うと1665年(寛文5年)に愛知県で創業、自社ブランドとして清酒"ねのひ"を造っていたそうで、蛇足ながらソニーの創業者、盛田昭夫の実家がこちらでソニー創業期、資金が苦しかった頃には増資引受という名目で資金提供を行ったことから、一時期はソニーの筆頭株主だったりした事も。 それはさて置き、この盛田に関係する(関連子会社、グループ企業等云い方は様々ですが)酒蔵さんは、 先日火事にあった新潟県の加賀の井酒造株式会社("加賀の井")、 鬼ころしの発祥元、岐阜県の株式会社老田酒造店("元祖鬼ころし")、 同じく岐阜県の千代菊株式会社("千代菊")、 鳥取の酒米「強力」を復活させた鳥取県の中川酒造株式会社("いなば鶴")、 他にも 大衆酒でお馴染みの新潟県の頚城(くびき)酒造株式会社("越後杜氏の里")、 名古屋場所で酒樽を提供している愛知県盛田金しゃち酒造株式会社("金鯱")等々。 これらの酒蔵さんは何らかの形で繋がっているそうな。 それぞれの蔵にはそれぞれの事情があり、経営の苦しい酒蔵さんが助かるのは飲兵衛からしても有難い事ではありますが、願わくばそれぞれの酒蔵さん(含杜氏さん)の個性が失われない事を祈ります。 だって、個性豊かな日本酒を色々"利き酒"するのも飲兵衛の楽しみの一つなんですから。 まぁそれは置いといて、この純米酒"なないろ桜"、とてつもない香りです。フルーティーな、いえフルーティーを通り越して何かのフルーツ香料が入っているのかと思わせる程の香りです。 そのお酒を思い切って口の中に放り込みます。 甘酸っぱい、と云うか"甘い・・・"。まるでそのまんまチェリーの甘炊き(コンフォートね)のシロップにお酒を混ぜたのかと思う位のフルーティーな甘味、ですが勿論糖類等一切入っておりません。 さくら酵母は糖をアルコールに変える力が弱いらしい(なのでアルコール度数ちょっと低めの12〜13%)なのでこの甘味はさくら酵母の食べ残し・・・じゃなかった酒造好適米「若水」の甘味と云う訳ですか。 う〜む、しかしこの華やかな香りだけを見ると正に大吟醸クラスですよ。とするとこのお酒は、まるで「アルコール度数の低い大吟醸や〜!」と某グルメ・レポーター張りに叫んでも、やっぱり純米酒"なないろ桜"は甘かった(日本酒度、-43!!!)。 しかし初めての日本酒がこのお酒だったら別の意味で戸惑うでしょうな。 うん?待てよ、"千代菊"に"強力"、"鬼ころし"の銘柄ってどこかで聞いた様な・・・。 そうでした、以前"扉画像"で紹介したガシャポン"開運!鏡割り(第1弾)、開運!酒樽&木升コレクション(第2弾)"にあった銘柄ではないか! 成る程、こう云うのってカタカナいっぱいの会社が好きそうな奴ですもんね。 因みに盛田の総元締めは投資系のジャパン・フード&リカー・アライアンス株式会社でした。 使用カメラSHARP AQUOS SERIE mini SHV31、H19.06.25、撮影。 |
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