![]() |
今回は兵庫県は神戸市東灘区の泉酒造株式会社さんが造る日本酒"仙介"のレギュラー商品の特別純米酒、その無濾過生酒原酒バージョンは勿論レギュラー商品ではありません。 先日、娘のaiちゃんが百貨店の三重県の物産展に行ったおり、地下の酒売り場で何故か試飲販売をしていたと喜び勇んで買ってきたもの。 家族が出かける時は、さりげなく百貨店の試飲販売をチェックしている私でしたが、今回はノーマークでした。 あのレアな泉酒造株式会社さんが百貨店に試飲販売をされるなら、何か前情報があるはずなのですが・・・。まあ色々あるんでしょうかね、その辺の事も又リサーチしておきます。 こちらの泉酒造株式会社さん、実は私、その存在を最近まで知りませんでした。 創業が"宝暦年間"と云う位老舗中の老舗なのですが、実にひっそりと(失礼!)創業されており、しかもその場所が株式会社神戸酒心館さんの直ぐ裏手にあったのにホント失礼致しました。 と思ったら、さもありなん、H07の阪神淡路大震災後(どこの蔵もそうでしたが)建物の殆どが消失し、一時は酒造りを断念し、親戚筋にあたる四国は香川県の"西野金陵株式会社"さんに醸造を委託し、細々と販売(銘柄は"泉正宗")されておられたそうです。 そしてH16、お孫さんの藍さんが蔵を継ぐ事を決意され(凄いです)、後一年で東灘の泉酒造として販売が再開出来る目処が立ったH18、祖父の仙介さんが他界。 翌H19から販売されたお酒には、だから「仙介」の名が付いたのです(仙介さんは天国でお孫さんが造ったお酒を美味しく飲んでおられる事でしょう)。 そして最近ようやく名前を耳にする様になったと云う訳でした。 そしてそして、先日の御影商店街"旨水館"で行われた"神戸地元酒まつり"をチェックしていた時、聞きなれない酒蔵さんと云う事で泉酒造株式会社さんを知る事とあいなりました。 地元の人達にもあまり知られていない(実際そう云う声も聞かれたとか<aiちゃん談>)レアな酒蔵さんを発掘した様で、ちょっと嬉しい(どや顔になってる?)。 と云う事で、無濾過生酒原酒の特別純米酒"仙介"、久しぶりの吟醸香! 一口飲むと、微炭酸!とフルーティーな香りと味。 軽い酸味(「五百万石」)の中にある甘み(「山田錦」)、飲んだ後の何とも云えないコク(「山田錦」)がゆっくりと口の中で消えていく、そしてため息を付きながら、次の一口を飲む。 何と云う美味しさでしょう("●フォーアフター"か)。 aiちゃんはこの"おりがらみ"バージョンを頂いたそうですが、無濾過生酒原酒の特別純米酒"仙介"も、誠に上品で美味なお酒でした。 え、これ、特別純米酒だったんだ・・・。どう考えても吟醸クラス・レベルの出来でしょう。 皆さんも泉酒造株式会社さんの名前を覚えておくと損はありませんよ。 私、他にも色々調べて見ました(wikiですが・・・)。 化粧箱の「泉」の文字は俳優の森重久弥さんが手がけていたり、一時醸造を委託していた"西野金陵"さんも、超辛口のお酒から、黒大豆焼酎、文旦酒、うどんに合う日本酒や、米焼酎のタイガースボトル(これは遠慮しときます)まで色々な商品を販売されていたりと、調べれば調べる程に面白き、かくも深きは日本酒の世界。 使用カメラiPhone6s、aiちゃん撮影。 |
|