"純米 やたがらす"
今回は奈良県は吉野郡吉野町にある株式会社北岡本店さんの日本酒ブランド"やたがらす"の本生純米バージョン、その名も "純米"は粗濾過生酒です。

先日、大雨の中aiちゃんが近鉄青の交響曲(シンフォニー)に乗ってプチ・グルメ旅行をした折、わざわざ大和上市(やまとかみいち)駅に寄ってくれた時のお土産です。
因みにaiちゃんが車内で試飲した"吉野の地酒飲み比べセット"にも株式会社北岡本店さんのお酒が入っておりますがこちらは"純米大吟醸"。
そして今回の"純米(本生)"は酒蔵さんでちゃっかり試飲させてもらったと云っておりました。

もう何年も前、未だこのお酒レポートを書く前の事ですが、実はこちらの酒蔵さんに女房とお邪魔した事があったんです。
こちらの酒蔵祭にあわせて"ふらっ"と足を運んだのは2月11日、こちらの地元上市蛭子(かみいちえびす)神社では"えべっさん"も開催されており、賑やかな屋台が軒を連ねる間を通って行ったのを覚えています。
しかし当時の私は未だ酒蔵どころか日本酒の楽しさも良く判らなかった未熟者、一通り試飲させてもらったものの、試験的に造ったラベルのないお酒(スペックは覚えておりません)と粕取り米焼酎を買った事位しか記憶にないのです(汗)。
それでも(女房のリクエストの)酒蔵見学、(全問正解ならずの)利き酒大会、そして(女房が台を破壊した)無料の酒粕掴み取りと色々なイベントを楽しませてもらい、"えべっさん"の餅つきイベントではつきたてのきな粉餅を無料で頂いたり、屋台では珍しいホルモン天ぷら(広島名産)や昔サイズの大きな大判焼きに大喜び、更に地元の穀物店さんで珍しいお豆のお土産を買ったりと、その日一日を目一杯楽しませて貰ったのでした。
そしてこの時、私の中では酒蔵訪問=とても楽しいイベントという方程式が確立されたのでした。
なのでこちらの"やたがらす"さんは、正に酒蔵訪問に興味を持たせてくれた私の母なる酒蔵さんなのです(そんな大袈裟な!)

と云う事で、"やたがらす"の本生純米頂きます。
香りはありません。グラスに注ぐとうっすら・・・、いえ、割とハッキリ黄色掛かった黄金色(琥珀色と云うんだ)ですね。
一口飲むと、酸味が心地良く舌を刺激し、辛口の印象を与えてくれます。と云うか少なくとも甘味の強い所謂"甘口"ではない様です。
コクはありますがそれが"渋味"にも感じられて・・・? そうなるとトータルでこのお酒、美味しいワインの様なお酒と云う事になってしまうじゃないですか。
と思いましたが、開栓後数日経つとコクが増して来て「酒飲みさんの人気ナンバー1、パンチの効いた味わい、ずっしりとした飲み心地」と紹介されている通り厚みのある骨太のお酒になっておりました。
「これは旨いわ〜!」
それにしても奈良県酒蔵さんは、近年女子を意識しているのかワインの様な味のお酒やリキュールが多い様な感じがするのは気のせいでしょうかね(笑)。

と云う訳ではないでしょうがこちらの酒蔵さんはリキュール類もこの上なく元気です。
各種フルーツの入った"吉野物語"や"ISOPIKALU"に"パパイニー"シリーズ、花の入った"花入りリキュール"、その他ヨーグルト系、お茶・ハーブ系、チョコレート系、海外向けにはインスタ栄えしそうなパールの入ったキラキラ・リキュール等、利休さんもびっくりのラインナップを誇ります。
これだけ揃えば女性に大人気と云うのも頷けますね。
あ、そう云えば酒蔵祭の時もやたら女子が多かったなぁ。

使用カメラSHARP AQUOS SERIE mini SHV31、H30.07.05、撮影。
 
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