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今回は地元大阪府の呉春株式会社さんが造る日本酒"呉春"の吟醸酒、その名も"特吟"、昔で云う処の"特級"です。 息子が大阪は池田に研修に云った折、酒蔵-(厳密に云えば製造のみで販売は近くの酒屋さん)-の前を通った際に買って来てくれたものです。 "呉春"は生産量が少ない為希少なお酒と云われたり、その割に地味な味(失礼!)なのか意外と入手しやすいとも云われたり、真偽の程は定かではありませんが、それはさて置き"呉春"は"池田の酒"と云う意味だそうです。 しかしこの"呉春"の吟醸酒"特吟"はなかなか侮れないポテンシャルのお酒の様ですよ。 と云う事で、この"呉春"の吟醸酒"特吟"、香りこそないものの、口の中(の上半分)に控えめに広がる"お米("幻の酒米"と云われて栽培が難しい晩成品種の「赤磐雄町」)の味"! 甘くなく、やや辛・・・でもない"雑味のない上品な味"、"跳ね返り"がなく、キレのある味"・・・。 この"控えめな味"をどう見るかでしょうね。 このお酒、とても美味しいのですが、その美味しさに特徴がないのです。いや特徴がないと云うより、ここは、飲み飽きない様に変な癖を出さず、高い次元でまとめ上げた"控えめな味"と捕らえるべきでしょうね。だとすると高次元の旨さを秘めた"特吟"の"呉春"はやっぱり凄いお酒と云う事になります。 そしてこの"呉春"は一升瓶ですから、飲む程に甘味が出て来たり、(熟成された!)鼻に通って行く含み香が出て来たり・・・、こんな感じで控えめな味が最後まで続いたのでした。 吟醸系の派手なお酒も良いですが、こういう美味しさのお酒もあるんですね。 でもその"穏やかで大人しい味"(このお酒の特徴のキャッチコピーにも書いてありました)が、かえって地味な印象を与えてしまっている様ですが、(その為?)入手しやすいのは飲兵衛としてはとても有難い限りです。 もっとも"幻の酒米"「赤磐雄町」の"特吟"はそうそうお目に掛かれる代物ではない様ですから、それを考えると今回はとても貴重な体験をさせてもらったと云う事なのでしょうね。 控えめな味のこのお酒、大好きです。 因みにこちらの"呉春"は、昔のお酒の等級(一級、二級、特級)を踏襲した3種類、それも一升瓶サイズのみの製造になっております。 使用カメラiPhone6s、2016.05.11、aiちゃん撮影。 |
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