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今回は四国の香川県仲多度郡琴平町にある西野金陵株式会社さんが造る日本酒"純米吟醸 よいまい"のご紹介です。 四国のお酒2本目は、これまた凄いお酒でした。 これは娘のaiちゃんが、"うどん"を食べる為だけに連休を取って四国(香川県)旅行をした時に買って来てくれたもの。 他にもこちらの黒大豆焼酎もしっかり買ってと、重い目をして持って帰って来て頂いて誠に有難い話です。有難うね。 万治元年(1658)創業の西野金陵株式会社さんが造る日本酒"純米吟醸 よいまい"に使われる酒米、それは香川県オリジナルの「さぬきよいまい」と云う酒米であります。 「オオセト」を母方に「山田錦」を父方に持つ酒米用品種、所謂、地元産のお米に「山田錦」の遺伝子を入れるパターンでありますな。 品種登録に至ったのはつい最近の2007年の事、そして肝心の味の特徴は、ほのかな甘さと優雅な酸味であるとされておりますが、さてさて。 と云う事でこの純米吟醸酒"純米吟醸 よいまい"を頂きます。 グラスに注ぐと微かに色が付き、とろみもあります。香りは殆ど感じられませんね。 先ずは単体で飲んで見ますと、えっ? 嘘? これって白ワインでは・・・? 甘くなく(そう云う意味では辛口なのか)フルーティーと云うよりジューシーな酸味(詰まりブドウの味)と、僅かに渋味(コクかな)なんかもあってりして、正にそんまんま白ワインです(以前頂いた"生原酒 梅の宿"以上に完璧な白ワインの味です)。 お米の味は、最初に口に含んだ時、頭の隅の方で、そして飲みきった時に鼻から抜ける香りの中に僅かに感じられる程度です。 ならばと肴(白身魚のお刺身)に併せると酸味のトゲがなくなり、一層まろやかな白ワイン風の味が口の中一杯に広がります。と云う事でキレは抜群です。 かと云って決して華奢な感じではなく、熟成すると甘味とコクが増して来るのでやはり造りはしっかりしているお酒ですね。 こんなお酒を簡単に"スッキリ系"とは括れない何とも面白い、そして美味しいお酒。 お米を使った日本酒をどう醸せばブドウの味になるのかとか興味は尽きない日本酒"純米吟醸 よいまい"でした。 こちらの酒蔵さんも色々なお酒を手掛けておられており、その中でも金陵 琥珀露(こはくつゆ)は特筆に価するお酒でしょう。 このお酒は何と同蔵の純米大吟醸酒"大瀬戸の花嫁"から旨味・アルコール成分を濃縮させたものとか。 旨味を高める為に辿り着いた一つの考え方、お酒から水分を取り除く事。言葉にすると簡単ですがなかなかそれが出来なかったそうです。 それを現実のものにしたのが分離精製技術の知見を多く持つ三菱化学エンジニアリング株式会社のゼオライト膜と、アルコールの脱水用途に特化している三菱化学株式会社の脱水装置の「力」だとか。 流石は三菱グループ! 結果としてアルコール度数30%〜31%でウイスキーの様な熟れた果実香や木香様の香りとなめらかな甘み、爽やかな酸味の"極上日本酒"が出来上がったとか。 そのお値段も"極上酒級"でありますが、正直これは機会があれば飲んで見たいのはホントの話。 しかし四国の酒蔵さんはチャレンジ精神旺盛な処が多いですな。 使用カメラSHARP AQUOS SERIE mini SHV31、H29.11.21、撮影。 |
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