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これは新潟県は塩川酒造株式会社さんが造った、と云うより新潟大学の学生さん達が主体となって造った日本酒"新雪物語"。 純米吟醸(貯蔵)酒ですが、このお酒も色々と面白いのです。 これも先日、息子が新潟大勤務の友達と遊びに行った時御土産として頂いたものだそうで、いつも済みません・・・。 こちらの日本酒"新雪物語"は、新潟大学と新潟大学農学部の附属農場の1つである新通ステーションで、農薬や化学肥料を一切使わず、除草剤を一度のみ使用して栽培した酒米を使い、学生さんや教職員さん、そして地元酒造家のコラボレーションにより造られた"大学のお酒"なのです(勿論設備等塩川酒造株式会社さんのご協力も頂いたそうです)。 で、このプロジェクトは2006(H18)年から始まり、当初は「五百万石」を使用しておりましたが、今年はグレードアップし新たに新潟のお米「越淡麗」を使用した"新雪物語"となっているそうです。 勿論この栽培が難しいとされる「越淡麗」も、学生さん達が"再生紙マルチ農法"や"チェーン除草"、"米ぬか農法"等を駆使し一所懸命栽培したものであります。 この「越淡麗」、最近耳にする様になって来ましたが、只ならぬポテンシャルがありそうなのでちょっとマークしておきましょう。 と云う事でこの純米吟醸酒"新雪物語"、一口、口に含んで見ると、ほのかな酸味とその中にある控えめな甘味。その控えめな甘味が限りなく続いていく様な、それでいてキレもある"爽やかでクリアー"な感じのお酒ですね。 この"さらっとした控えめな甘味"が「越淡麗」の味なんでしょうな。 しかしこの「越淡麗」本当に控え目なんですが、その控え目な中にしっかりとお米の甘味と云うか旨みが凝縮されているんです。こんな控え目なのに存在感の有る酒米は初めてで、私としては癖になりそう。 なのでお寿司等に併せると最高の食中酒にもなりますが、勿論、単体で楽しんでも充分楽しめる程に完成度の高いクリアーな純米吟醸酒"新雪物語"、いやあ、参りました。 因みに「新雪物語」と云う言葉の由来ですが、少々面白かったのでそのまま載せちゃいます。 「新」は新潟大学、新潟の「新」と、酒米の産地、新通ステーションの「新」 「雪」は新潟=雪と云うイメージから「雪」 更に、新潟大学として新しい試みである事から「新雪」=「新設」 「物語」は完成に至るまでの作り手のこれまでの様々な物語を感じて欲しい事からと、飲み手のこれからの「物語」と云う思いも込めて う〜ん、良く考えましたね〜。 新潟大学バンザイ! 使用カメラiPhone6s、2016.11.05、aiちゃん撮影。 |
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