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今回は日本酒ブランド白鹿でお馴染みの兵庫県は辰馬本家酒造株式会社さんが造る日本酒"厄神(やくじん)"です。 特別純米酒のこのお酒、何と厄除けで有名な兵庫県西宮市にある門戸厄神 東光寺さんでご祈願された有難〜いお酒なのです。 何でも白鹿伝統の「伝承蒸し米仕込み」だとか。 で、こちらの蔵の一部の商品に使われている「もち四段仕込み」とはどう違うのか? 前に飲んだ"升亀"で出て来た「四段掛け」とは違うのか?等も含め、ここで改めて「四段仕込み」と云う言葉を検証して見ましょう。 これはaiちゃんが、2018(H30)のお正月に彼女の大学時代のホームグラウンド、西宮の門戸厄神さんへ彼女の友人と厄除け初詣?に行った時に入手したものとか。 そいつを2月のaiちゃんの誕生日パーティーに併せてご相伴に預からせて頂きました。 先ず、お酒を造る行程において酒母に蒸したお米を3回に分けて投入するのが「三段仕込み」、通常はこの方法でお酒を造ります。 そして色々調べて見ましたが、どうも「四段仕込み」とはこの最後の仕込みを終えた状態の酒母=もろみに+αとして色々な物を投入する方法であり、ついでに云うと「四段掛け」はこの最後の仕込みを終える直前の酒母=もろみに、+αとして色々な物を投入する方法の様です。 で、+αで四回目に投入する物としては、うるち米、もち米、酵素、甘酒、酒母、酒粕等があり、投入方法には米類は蒸して、酒粕はそのままでとほぼ固体として投入する方法、或いは米類は蒸して酵素で溶かし、酒粕は甘酒にしてとドロドロの液状にして投入する方法があるらしいです。 これを踏まえて考えると、上記の「もち四段仕込み」とは、「三段仕込み」を終えた時点に、蒸したもち米を投入したと云う事になります。 しかし白鹿さんの"仕込み現場"のビデオを見ると「三段仕込み」を終える直前に、蒸したもち米をそのまま投入しているシーンがありますので、この場合厳密に云うと"蒸したもち米を投入する「四段掛け」"となる様です(笑)。 この様にお酒造りの方法、特にその仕込みの名称は、酒蔵さんそれぞれに独自に付けておられる場合が多いので、実際にどの方法で投入しているかは製造現場を確認しなければなりませんね。 尚、何れもその目的は、更なる旨味を出す(と云う名目の成分調整)、そして最近は更に一手間掛けたと云うイメージ戦略で使われる事が多いらしく、現在ではその違いは混同されて使われている様です。 最も"仕込み"も"掛け"もどちらの方法でも、飲兵衛としては美味しければ問題ありませんがね(笑)。 因みにもともと完成形である「三段仕込み」を終えたもろみに、敢えて手を加えるのにはそれなりのリスクがあり、実際、賞を取る様なお酒はきっちりとした「三段仕込み」で造られているそうです。 あ、「伝承蒸し米仕込み」が「もち四段仕込み」と同じかどうかは確認出来ませんでしたので、今度白鹿さんの資料館に行った時迄の宿題にします。 と云う事で、この特別純米酒厄神頂いて見ました。 グラスに注ぐと、香りは? AL14〜15%なはずなのにしっかりとした日本酒っぽい?(変な表現)辛口の味が口の中全体に広がります。 その後(或いは同時)米の甘味(旨味)が・・・。何とも美味しいじゃあないですか。 存在感のある辛口系のお酒、ちょっと強めのこの"ピリッと具合"が誠に厄除けのお酒らしいですね(笑)。 で、開栓して数日後に飲むと、味が濃い!甘味(旨味)が増してる!(熟成したのかっ!) 内容量の少ないものは味の変化の早いものが多いので、レポートを書く時には気を付けなければいけませんね。 ちょっと突っ込んで解説すると、門戸厄神 東光寺さんが地元の辰馬本家酒造株式会社さんにお願いして厄除け用のお酒を特別に造って頂いたもの。 スーパーと酒蔵さんとの繋がりは良く聞きますが、お寺さんとの繋がりは・・・、まあ、アリなんでしょう。 使用カメラPanasonic DMC-FX01-P、H17.01.02、撮影。 |
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