"静香"
祝! 100本目!(イエ〜イ、パフパフパフ!)
"お酒レポート"の記念すべき100本目は、このお酒であります!
大阪府交野市にあります大門酒造株式会社さん伝統の定番商品純米吟醸酒の"静香"です。
このお酒は大門酒造さんのブランド"利休梅"シリーズの最上位に位置する商品であります。

このお酒は、aiちゃんがアベノ・ハルカスの地下お酒売り場で試飲販売していた大門酒造さんが「(試飲販売は)初めてなんです、是非買って下さい」と強烈にプッシュされ買ってしまったもの・・・、だそうです(100本目だけど、それでいいのか?)。
しかしながらと云うか、こいつもなかなかの逸品、aiちゃん、グッジョブです。

こちらの酒蔵さんは、1826年から続く老舗の造り酒屋で、創業者の半左衛門喜之氏の名前からつけられた"酒半"という屋号を持ち、あの幻の銘酒"平野酒"を造られた酒蔵でもある大門酒造さんでありますが、そんな大門酒酒造さんも昨今の日本酒文化の衰退から、一時経営危機に陥った事があったのだとか。
どの蔵でもそう云う事は多々ある様ですが、その時こちらの蔵では潔く"助け"を求めたのだそうです。
大阪の交野の地に古くからあるこの酒蔵を何とかしたいと云う一心だったのでしょう。
すると日本(酒)文化を愛して止まない海外の投資家や富豪達が救いの手を差し伸べてくれたのだそうです。
"良き理解者に国境はない"とは6代目蔵元兼杜氏大門康剛氏の弁。
ですから私達飲兵衛も純粋に彼らに感謝せねばなりません。
こうして今大門酒造さんの美味しいお酒が飲めるのも彼らのお陰なのですから。
と云う事で現在(H30)の代表取締役CEOはアメリカ出身のマーカス・コンソリーニ氏が勤めておられます。
成る程こちらのホーム・ページがセンスの良い、所謂"しゅっ"とした感じだったのはそう云う事だったのか(そうなのか?)。
それに一時期(2001〜2006迄)外国人で唯一南部杜氏協会資格試験を受けて合格したイギリス出身の杜氏さん、フィリップ・ハーパー氏が在籍されていた事があったのもそう云う事だったのか(それは違うと思う・・・)。

そんな"静香"、頂きます。
香りはほぼ無し、うっすら? はっきり?(どっちやねん!)色付きです。
一口飲むと、スッキリとした酸味が口の中一杯に広がります。
そのあっさりとした酸味が舌を心地良く刺激し、そのままの余韻が(山田君の)コクになって口の中に残ります。
ここでため息・・・、そして次の一杯が欲しくなり、また一口・・・。
いかん! これは恐怖の無限ループ
そうです、純米吟醸酒の"静香"は、軽快な酸味中心の誠に軽快なお酒でした。

因みに、こちらの酒蔵さんの秘密兵器は自動製麹機("じどうせいぎくき"と読み、こちらのはあの三菱製です)〜!
日本酒仕込みの第一段階である"米麹造り"では、蒸した酒米に麹菌を振り掛け菌を増殖させるのですが、特に麹蓋(こうじぶた)を使って麹米の温度管理を行う2日目の行程、皆さんもお酒の仕込みのシーンで浅い木箱を何段も積み重ねている処を見た事があると思いますが、この木箱を麹米の温度(30℃が適温とか)が上がり過ぎない様に1〜6時間位の間隔で積み替えてやる作業は、ベテラン蔵人さんにとってもかなり過酷な仕事なのです。
それをこの機械が蔵人さんの代わりに行ってくれるのです。
この機械に麹蓋をセットしておくとセンサーが温度を感知し、麹蓋内の温度が高くなってくると"うい〜ん"とばかりに麹蓋を入れ替えるのでしょうか、丁度、立体駐車場の様に・・・。
勿論、大事な処はちゃんと蔵人さんが確認しますとの事ですが、でも、この機械が稼動している処って、一度見てみたいものですね。

使用カメラiPhone6s、H30.07.16、aiちゃん撮影。
 
<<堺泉酒造有限会社>>さんへ戻る

<<お酒の棚>>へ戻る