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今回は大阪府の有限会社北庄司酒造店さんが造る日本酒"荘の郷 初走り"。 このお酒は搾った瞬間に手作業で瓶詰めされた正真正銘の無濾過生原酒で、これはその純米吟醸酒の720mlバージョンです。あ、勿論、季節限定品であります。 これは先日"甲子園"の帰り、アベノ・ハルカスの地下食料品売り場のお酒売り場を覗いたら北庄司酒造さんの試飲コーナーがあり、一杯頂いたら手ぶらで帰れなくなり、aiちゃんがお土産として買ってくれたもの。 こちらの有限会社北庄司酒造店さんは、1921(T10)年創業(それまでは何と!蚊取り線香を製造されていたとか!)、創業当時の銘柄は"日根鶴(ひねのつる?)"、その後"都娘(みやこむすめ)"と云うお酒が出来、以後長期に渡って北庄司酒造さんの主力商品になります。 また、1962(S37)それまで勤めておられました但馬杜氏さんから丹波杜氏さんに(縁あって)変わられたとありますが、この事と"都娘"の誕生とは関係あるのかないのか(裏が取れませんでした)。 しかしその丹波杜氏さんの高齢化により、1995年(H07)杜氏さんは南部杜氏さんに変わり、2000年(H12)頃からは自社の社員が杜氏を勤めているそうです。 そして2005(H17)年、酒蔵を改装し現在の主力銘柄である"荘の郷"が誕生します。 いつもお世話になっております北庄司酒造さんの歴史と云うか流れは、まあ、大体こんなもんでしょうか。 と云う事で、この"初走り"頂きます。 グラスに注ぐと"うっすら"色付きと凄い吟醸香! こんなの久し振りであります! 一口飲むと"山田君"(「山田錦」)なのに"フルーティーで軽やかな甘味と酸味のハーモニー"、その周りで元気な"プチプチ君"が躍り回っております。 北庄司さんでこのタイプって珍しいのでは? いつもと毛並みの違うお酒ですね。 最もスペックだけを見るとあの"荘の郷 稲垣"とほぼ同じなので、こいつはそれの生酒タイプと云う位置付けになるのか。 とするとM氏に渡した方の生稲垣は、このお酒のほぼ試作型と云う事になるのか(あの時もしっかり試飲はしましたが、その時の味とはイメージがちょっと違う印象があるので・・・)。 しかし兎にも角にもこのお酒はとてつもなく美味しくて、ともすれば(私の中では)あの"写楽"とも肩を並べる程の完成度の高いお酒ではないでしょうか。 いやあ、地元大阪のお酒でもこんな美味しいのがあるなんて、何かとても嬉しいですね。 こちらの北庄司酒造さんのちょっとした自慢?(失礼) それは2009(H21)年にこちらで"全日本愛瓢会(ぜんにっぽんあいひょうかい)"と云う瓢箪(ひょうたん)の会の総会が行われたと云う事。 その"全日本愛瓢会"の名誉総裁には、あの(失礼!)秋篠宮殿下が務められていて、何と殿下がこちらの酒蔵をご訪問されたと云う事で、もはやどこをどう突っ込めば良いのかよく判りませんが、まあ凄い事に違いはありません、ですな(ちゃんと写真も残っているそうですよ)。 使用カメラiPhone6s、H30.08.30、aiちゃん撮影。 |
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